引っ越しってこんなに大変だったっけ……。
とものすごく疲弊した2か月間の雑多なこと。次引っ越すことになった時に読み返すための備忘録。
10年以上。よくこんなに長く住んだものだと思う。慣れたものを変えたくない傾向の強い人間だという自覚があるが、ここまで長く同じ部屋に住むことになるとは思っていなかった。
建物や部屋自体、また周辺環境に大きな不満がなかったため、引っ越すという決め手がないままズルズルと住んでいた。けれど、さすがの私も変化がなさすぎることにモヤモヤを感じ始め、引っ越そう!と思い立ってからは早かった。
不動産のポータルサイトで検索して、条件に合いそうな物件を漁った。あまり細かく条件を入れるとヒット数が少なすぎたので、エリアを広げたり、築年数の幅を広げたり、選択肢を増やした。
そうしていると、各SNSで表示される広告もおのずと物件情報ばかりになる。いい部屋だけどエリアがちがうな~などとみていた中で、検索範囲内の新築物件、しかも見学できる日があるらしい。これは!行くしかない!
荷物多い「マキシマリスト」の引っ越しは大変
実際に内見していい感じ!駅から実測で徒歩15分、近くないけど今までも歩いていたから許容範囲内。何より木々が多く環境がいい。決めた!申し込んだ!決まった!というわけで、部屋自体が決まるまではあっという間だった。
さて、部屋が決まり、次にすることは諸々の手続きと引っ越し準備。
時間的にあまり余裕はない。仕事をしながら進めないといけない。10年以上住んだ部屋。その間に部屋に増えた物の多さときたら!
元来捨てられない側の人間ではあったが、追い詰められてスイッチが入った。
捨てまくった!!!!!
勢いがついてしまえば、「過去の自分てば どうしてこれを保存していたんだろう!!」というものが多いこと。捨てた記録として。
比重として多いものは、大きく分けて「書籍」と「衣類」
①漫画
漫画が好きでたくさん持っていた。けれど、気づけば電子書籍で読むことが9割に。電子書籍が主流でなかった時代は、本屋さんに行って、この絵が好き!という漫画はジャケ買い、タイトルイがそそるわ、おもしろそう!という直感で小説を買う。そんな買い方をしていた結果、積みあがることは必然。
壁面収納も考えたけれど、それをしたら圧迫感が…と二の足踏んで、カラーボックスと収納ボックスに詰め込んでいた。
カラボ2つ分+段ボールサイズの収納×3箱分。
当たり前に置いてあったので風景になってしまっていて、実際に出してみたら思ったより量があった。紙って重いしかさばるな……
②衣類
着ていないのに、なんとなく捨てられずにクローゼットの中に鎮座していた洋服。買ったはいいけれど、しっくりこなくて着ていない状態のいいもの、気に入ってずっと着ていたけど好みが変わって着なくなってしまったものなどなど。
住んでいたエリアは衣類の回収をしておらず、ゴミとして出すことができなかった。回収を行う店にリサイクルに出す、売れそうなきれいな状態のものは出品してみる、など。どう処分するか
③その他
衣類ではない、趣味で買い集めた「布」。これの量がものすごかった。はまり始めたころ、外出すれば自然と手芸店に足が向かってしまう。まるで不可抗力のように。
h2 働きながらの引っ越し作業は計画が肝
週5~6日で働き、帰宅はだいたい19~20時くらい。
1日働いた40代、通勤は幸い徒歩圏内ではあったけれど、毎日くたくた。
だがしかし、引っ越し日は決まった。やるしかない。週末だけでは到底終わりそうにない。
引っ越し業者の選定もまたむずかし
引っ越し業者の選定と見積もりに絶句した冬の終わり……
引越し業者は小さな規模の会社から大手までかなり数がある。できれば費用は押さえたいし、ぼったくられる業界とも耳にするので慎重に選びたいところ。
と、思っていたけれどいかんせん時間がない。重複して発生する家賃が無駄だなとも感じるし、最短で移動する予定を組みたい。
結局のところ、新居の管理会社が斡旋する会社にしてしまった。CMもバンバン流している超大手。
10年前の引っ越しの時は、大型家具などはほとんどなく、荷物もそんなになかったのもあり、小規模の引っ越し業者のフリープランでまかなうことができた。3つの市を移動する程度の距離で、結果、3万円程度ですべて済んだのだった。その記憶が頭にあったので、荷物がふえたけれど、ちょっと高くはなるだろうと思ってはいたけれど、想像を超えて高額見積を提示されて絶句(シングル1K~車で30分圏内の移動で20万円て……いくらなんでもさ!)
時期は繁忙期、多少記憶にある金額よりはあがるかもしれないと予想していたけれどこの跳ね上がり方に開いた口がふさがらない……
大型家具、家電といっても、冷蔵庫に洗濯機、シングルベッド、そのくらい。段ボールの数は40箱。
それにしたってさ!それはいくらなんでもさ!
と絶句していると、見積りにきた営業さんが、ちょっと会社に聞いてみますね、なんとかならないか!これも常套句なんだろうな、とあまり期待はせずに見守る。
休みをとって平日に移動するつもりでいたし、土日でなければそこまでじゃないでしょ!という浅はかな思いは打ち砕かれ「やっぱり、この時期は難しいみたいです……」
でしょうね!3月ですもんね!にしたって距離的には車で30分かからないエリアなんですけどね!
何をいってもこの営業さんにはどうしようもなさそうだ。
それでもなかなか決断がつかない私を見て、提案されたのが、
「夜に搬出、次の日朝一で搬入!」
というプラン。提示金額より5万円ディスカウント。
それでもまだ高い……しかししょうがない。退去期日は差し迫っているのだ。
引越しを終えて
平日仕事を終えて帰ってからの3時間くらい、土日はこもってひたすら荷造りした。
この部屋のどこにこんなに物が詰まっていたんだ……というくらい出てくるわ出てくるわ。
オマエ、コンナトコロニイタノカ!!!
という再会が何度もあった。
場所ごとに、今日はここを徹底的に終わらせる!と決めて動く。音楽を流していたが、それにも飽きてきて、気を紛らわしたくなったら、ラジオ感覚で動画を流していた。映像を見なくても意味がわかるようなものを選定して。
ミニマリストの話、運気の話、体脂肪の話など。
疲労もたまり、本当に終わるのだろうかこの荷造り作業は……という気持ちに何度もさいなまれ、だんだんテンションもおかしくなってくると、動画から流れてくる声に対して返答をしだすようになっていた。
今思ってもなかなか追い詰められてのハイテンション!
引越し先でくつろぐ自分をひたすらイメージしながら、今やる必要ある?みたいない箇所の掃除をしてしまう自分に呆れたり笑ったりしながらなんとか段ボール40箱詰め終えた。
駅から離れているとか、通勤時間が増えたとか、どうしてマイナス要素を増やしてまで引っ越したのかと問われることもあったけれど、自分にとっては今の最前の選択をしたと思っている。
確かに、少し身体的には負担が増えたけれど、部屋と緑の多い周辺の環境がすごくいいし、自分にとって快適な毎日になりつつある。めでたし!


