わたしが、長年行動に移せなかった「書くこと」に対して、カジュアルに、そして力強く背中を押してくれたのがこちらの本。
いしかわゆきさんの『書く習慣』
自己表現が下手くそだという自覚がある。表現が抽象的で、言語化がうまくない。私の話を聞いている相手が、理解してなさそうな顔をしている。
仕事をしていて、それを顕著を感じることが増えた。これってまずくない…か?今更ながら危機感を覚え、表現力やら言語化する力をつけるべく本を読み漁っていた。そこで出会ったのが『書く習慣』
「自分語りをするため」に書いていい!
うまく書かなきゃ、話さなきゃ、相手に伝わるように!わかりやすく!
そう思えば思うほど、あとで自己嫌悪に陥るような会話ばかりしてしまう。話すことが苦手なら、まず文章でそれを可視化してみよう、がはじまり。
「書く習慣」を作るコツのひとつとして、「自分語りをするために書いていい」という項目があった。
『誰でもなく、「自分のため」に書いていい』
人のためになることじゃないと意味がないのではないか、一般ピーポーがひとりよがりの文章かいて意味あるかな、という抵抗感が先行して手が止まっていた私に「それ書いていいんだ!」と思わせてくれた。
巷にあふれる文章を書くテクニック、確かにそれらはタメになる。けれど、それらをとっぱらって、まずは書いてみる!でいいんだ。
と書籍の初っ端から背中を押してもらい、ワクワク読み進める。
装丁がいい!
装丁、文章の配置、フォントがいい!
ウェブや紙媒体で、デザインをかじっている身として感じたこと。「見出しがすてき!」
見出し文字のカラーリングがいい。ピンクのネオンカラー、好み。まるみを帯びたフォントがやさしい印象。
わたしが今まで読んできた本は、たまたまかもしれないけれど、やわらかなフォントを使っているものは少なかった。好きな装丁というだけで「おっ!」となる。どんどん読み進めたくなる。フォントのサイズや種類、文字の色、装飾、挿絵。装丁は大事。とても大事。
読みたいと思う本があれば積極的に読む。最近は電子書籍が主流になっているし、私自身も漫画などは電子で読むことが増えた。
しかし、1日仕事でモニターと向き合っていると、本を読む時は紙をめくりたい、と思ってしまう。本はめくる感触があり、ここまで読んだという実感を感じやすいから好き。
実際に文章を書いてみて
試しに、むかし書いていた日記を思い出しながら、思うがままライティングしてみた。
読み返すと粗だらけの文章。一度の読み返しで、下手くそなだな~、ここ付け足したい、表現変えたい、がたくさん出てくる。
でも、言語化したことでなんとなく頭がすっきりしている。手を動かし、頭をつかい、文章を紡ぐ。誰のためでもなく、自分のために。
子供の頃、担任教師がコメントを返してくれるのが嬉しくて、毎日日記を書いていたな。文章書くの好きだったな。そんなことを久しぶりに思い出した。
書いて発信することに対して、無理せず書き続けるための心構えを、きっかけをくれた。それでいておもしろやさしく書いてくれている。
ライティングのテクニック、というよりも私のように、どうやって表現したらいいか、発信したらいいか、何となく尻ごみしている人に是非読んでほしい。
書くことの魅力を知り、書くことを楽しむ
巻末には「『書く習慣』をつくる52のコツまとめ」というページがある。大項目はこんな感じ。
- 書くのと「仲良くなる」コツ
- 書くのを「習慣にする」コツ
- 書くのが「止まらなくなる」コツ
- 書くのが「嬉しくなる」コツ
- 書くのが「好きになる」コツ
- 書く気持ちを「大切にする」コツ
人は忘れる生き物なので、印刷したそのページを、いつでも確認できるように手帳に挟んで持ち歩いている。
行動の先の小話
読み終えた勢いで、いしかわゆきさんのSNS発信も気になってのぞく→ライター交流会なるものに登壇されることをしる → 今週じゃない!まだ募集してる! → ライターじゃないけどいいのかな…いいや行ってみよう!
そんなわけで、生ゆぴさんのお話を聞く機会をゲット!
こういうオフラインイベント、今まで参加したことはなかったけれど、対談内容がおもしろくてメモをとりながらのあっという間の時間。楽しかったしゆぴさんかわいかったな!思い切って参加してよかった。
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