婦人科検診、行くのは正直憂鬱…だけど、それこそ30過ぎたら定期的にいくべきだと強く思う(なんならもっと早いうちから)
そう思う理由は、二十歳そこそこで緊急手術した経験があるから。
今は遠い記憶だけれど、思い出しつつまとめてみる。
突然の激痛で病院へ
年明け、さて今日は今年最初の出勤日だ!気合いを入れろ!心を燃やせ!?
そう自分を鼓舞、したかった。
けれど、朝方から下腹部におかしな痛みを感じていた。便秘?生理前だから?なんだろうこの痛み。生理痛に似てるけどなんだか違う。
原因が分からないけれど、寝ても痛みはおさまらない。
嫌な感じがする。無駄に我慢強い自覚がある。そんな私でもちょっと無理かもしれない。
新年早々申し訳ないと思いつつ、上司に連絡して朝イチで病院に行くことにした。
近場で1番大きな病院は、徒歩、電車併せて30~40分程度かかる。しかし悠長に歩いている余裕はなかった。タクシーをつかまえてびゅっと病院へ。
受付で、受診希望科を聞かれるもどこをめざしたらいいのかわからない。痛みは強くなる。ベンチに座っているのもしんどくて、体を横にくの字に曲げて悶える。
相談員、といわれる女性が近づいてきて、どの辺がどう痛むのか、いつから痛いのかなど聞かれて絶え絶えに答える。
「場所的に、婦人科がいいかもしれないですね」
とてもとてもやさしい女性だったことは覚えている。そしてその判断は正しかった。
はじめての婦人科
「産婦人科=妊婦さんが行く場所」だと思っていた。漠然と、内科で解決すると思っていたのに、急に「婦人科」を受診することになるなんて思ってもみなかった。
中学生のころからずっと生理痛は重くて重くて、その都度市販薬でおさえていた。自分の体のことなのに、無頓着だったなと思う。
そんな状態で、どんな感じで検査されるかもわからないまま場所を移動。
内診室には、みたことのない椅子があり、ここにのるのだという。
内科ではベットに横たわって触診されることはあったけれど、このタイプの椅子ははじめて。
超音波や内診もはじめてで、医師と看護師に囲まれて初めての検査に頭はパニック寸前。
知識も情報もなく、こういう検査なのかという衝撃よりも、どんどんと強くなる下腹部の痛みから「一刻も早く解放してほしい」という気持ちが大きくなる。
内診室での診察が終わり、医師から説明が。
「卵巣が腫れているね。開けてみないとわからないけれど、手術することになると思う」
・・・アケル・・??シュジュツ!!??
いかに自分の体に対して無頓着に生きてきたかを突然突きつけられた。
そしてあまりの衝撃で自然と涙が出てきた。看護師さんがそっとティッシュを差し出してくれた。
「びっくりしちゃうよねぇ、手術なんていわれたら」
……はい。
頭の中が真っ白に。
はじめてのCT検査
通常、CT検査やMRI検査は専門技師が必要で、予約してやっと検査できるらしいのだが、テキパキと看護師さんが連絡を取り始め、あれよあれよとその日に検査できることになった。
「キャンセルが出たから、このあと検査できることになりましたよ!」
そう告げられ、これまた初めてみる機械とご対面。痛みは断続的にくる。落ち着いてるタイミングもあれば立っていられないくらいの痛みにも襲われる。
促されるまま着替え、指示に従い機械に入る。もう、なるようになれ精神…
検査を終え、加えて血液検査を済ませた。
病院からの呼び戻し
なぜか少し痛みが落ち着き始め、ひとまず一旦帰ってよし!ということになった。
今帰って大丈夫なの?
手術とかいってたよね?
と思いつつ、帰っていいくらいの症状なのかしらと根拠の無い安堵感を抱いてタクシーに乗った。
約15分後、当時のひとり暮らしのアパートに到着。疲れ果てて、横になる。
すると、家に着いて1時間もしないうちに見知らぬ番号から電話がなった。
うつらうつらしていたので、あまり考えずに電話を取ってしまった。
「……もしもし」
「〇〇さんのお電話で間違いないですか?□□病院の産婦人科医のH木です。
先程病院で検査した結果がでて、白血球が異常値です。
今すぐパジャマとスリッパだけもって病院に戻ってきてください!」
「!!!!!」