消化器内科へ
最初は消化器内科へ。専門医がいる曜日が決まっていたので、有休を使用して午前の早い時間に予約した。
混雑した電車が得意ではないので、できるだけ混んでいない電車にしたくて始発に乗車。不快を避けるための努力は惜しまない。
はじめての病院は、建て替えされたらしく立派な建物だった。受付は2階。
予約した時間よりだいぶ早くついてしまったので、待合エリアで受付が始まるまで本を読んだりしつつ待つ。
待つ時間を鑑みても、混雑した電車に乗りたくないという強い意志!
総合受付も窓口がたくさん。順番が来て呼ばれ、紹介状と検査結果のROMを提出。消化器内科のあるフロアへ移動する。
予約はしているけれど、おそらくその時間に診察にはならないだろう混雑具合。体調の悪い人がこんなにいるのか、と病院にいくたびに思う。
「長い待ち時間」はもとより覚悟の上。本を読みつつ、できるだけリラックスして待つ。
遂に予約番号がモニターに映し出された。
診察室には、30代と思しき穏やかな雰囲気の医師ひとり。
はじめの病院での検査結果を確認しつつ、言われたことは同じ内容だった。
・なにもせずに温存(詰まって激痛が起きる可能性は否めない)
・手術をして胆石のみではなく胆のうごと取ってしまう
薬での治療はないことは知っていたので、手術前提で話を進める。
ただここは「消化器内科」、実際に手術をするのは「消化器外科」
というわけで、紹介できる医師が二人いるがどちらがいいかと問われる。
会ったことも、前情報もない状態での二者択一。
目の前にいるはじめましての先生に言ったのは
「先生がおすすめの先生でお願いします!」
勤務する曜日しか判断材料がなかったので、内科の先生に託した。
「じゃあ、〇〇かな」
と同僚の名前をあげたその時点で私の執刀医がほぼ決まったのだった。
胆のう結石ができる原因は?
どうして胆石はできるのか?
CT結果を映し出しながら医師に言われたことは
「40代で胆嚢(たんのう)の中が胆石でパンパンになってるのはあまり見ない例ですね。たいがいは60近くになると増えるし、どちらかというと男性に多いものなんですが」
はい、もう機能してないんですよね、私の胆のうは。
自分で調べても医師に聞いても、胆石ができる確固とした原因はわからない。
胆石の成分にもいくつか種類あがるらしいが。取り出してみないとわからないがおそらく「コレステロール結石」だろうとのこと。
胆石が出来てしまう原因として多いのは、高脂肪食の過剰摂取、アルコール過多、脂肪肝、加齢、ストレス、睡眠不足などがあるらしい。
・脂肪肝…なりかけてると指摘されてたな。
・ストレス…全くないわけではない、仕事してればそれなりに。
・睡眠不足…平均睡眠時間は5時間前後。少なすぎる、とも思ってないけど少ないか。
・高脂肪食…肉とかイタリアンなどが該当するのかな。であれば、そこまで食べている自覚はないのだが。
・甘いもの…大好き。これは確実に食べすぎの自覚あり。日々のたのしみ。
これかなー、と思しきものはいくつもあるなぁ。。
ただ、続けてカルテを見ながら医師に言われたことがある。
「ここ数年、低用量ピルを飲んでる30~40代の女性に胆石症が増えてます。なにか影響があるのかもしれないな」
そう、ここ10年程私は婦人科系疾患の治療で低用量ピルを飲み続けている。
副作用のひとつってことなのか…と薬の効果はプラスばかりではないことに妙にな納得したのだった。
消化器外科へ
また日を改め、次は消化器外科の医師の元へ。
相変わらず長い時間待つ。そして、前の方が40分以上診察室から出てこなかった。大きい病院だと色々あるだろうけれど。予約は予約で会って予約でない、そんなこともあるさ。
はじめまして、の消化器外科の医師は消化器内科の医師とはまた全然印象がちがった。
端的にいえば「仏頂面」というか「無表情」
そんなニコニコしっぱなしの医師にはそうそう出会わないけれど、とっつきにくそう。
そんなことはいい。私の個人的な感覚でしかない。
しっかり治療してくれさえすればいい。数々の病院を渡り歩いてきた結果、愛想がいいのは患者としては安心するけれど、それで病気を見逃された過去があるので、医師の医師としての技術が確かなものであることがなにより大事。
淡々と、「手術したい、ってことでいいですか?」
それは、端的すぎないか、と思ったけれど、重症でもない1患者なんてさっさとさばきたいですよね!というのも納得できる。
よって、私は事前にまとめておいた「聞きたいこと」リストに沿って矢継ぎ早に質問。
・手術の時期
・過去の手術との兼ね合い
・入院の目安日数
など。お互い効率よい方がいいですよね、との思考をもとに。
ただ、これは自分が緊急を要する状態ではないから落ち着いていられただけで、過去味わった緊急手術の時には無理な思考だった。
手術の日は、早ければ2か月後には予約することができる状態だった。しかし怖気づいた私はだいぶ先延ばしにし、入院は秋。この病院へ通院をはじめてから半年後に手術をお願いした。